# Voldeno Studio — AIアシスタント
AIアシスタントは、一文を動くロジックに変える Voldeno Studio の機能です。ほしい動作を書けば、設備に保存されたプロジェクトを読み、加えるつもりの変更をすべて一覧で示します。あなたが承認するまでキャンバスには何も入らず、デプロイするまでハードウェアには何も届きません。
働きは二方向あります。新しいロジックを組み立てることと、すでにあるロジックを説明することです。
# 書く、確認する、承認する
アシスタントはロジックキャンバスの横にドッキングしているため、常に開いているグループの文脈で動きます。
- 動作を書く。 構文は不要、普通の言葉で。「外気の湿度が室内より低いときだけ浴室の換気扇を回す」。
- 提案を確認する。 アシスタントが見つけたものを報告し、方針を説明し、そのうえで個々の操作を列挙します。追加するブロック、紐づけるレジスタ、作る接続、外す接続です。
- 承認するか取り消す。 承認すると一式がまとめて適用されます。取り消せばプロジェクトはそのままです。
- シミュレーションしてからデプロイ。 分電盤に近づける前に Studio で動かします。手順はVoldeno Studioでゼロからロジックを定義する方法を参照してください。
承認すると、変更はまとめて一度に適用されます。アシスタントは必要なブロックを選び、適切なレジスタに紐づけ、すでにキャンバスにあるものへつなぎます。手で調整した値はそのまま残ります。既存のグループに条件を足すことも、ロジックをゼロから組むことも、アシスタントにとっては同じ作業です。
提案するのはアシスタント、決めるのはあなたです。明示的な確認なしにプロジェクトを編集したりHubへデプロイするモードはありません。
# 既存の設備の動作を尋ねる
見たことのない建物に接続して、どう動いているかを尋ねられます。アシスタントはバス上のモジュール、レジスタ、Logic Blocksとその接続、スケジュールを読み、一般論ではなくそれらの用語で答えます。
暖房、換気、散水のいずれについて尋ねても、機器から、それを動かすブロック、さらにその状態を決めるセンサー、しきい値、スケジュールへとさかのぼって説明します。答えはあなたのプロジェクトで使われている名前で返るので、何かを変えたいときにどこを見ればよいかがすぐ分かります。
現場で効いてくる点は二つです。
- プロジェクトが誰か一人の頭の中にない。 完全なプロジェクトが設備の中にあるため、新しい施工者は前任者から何も受け取る必要がありません。
- 設定済みなのに未接続のものを指摘する。 誰かが設定して結線しなかったブロックや、入力のない運転モードは報告されます。1年後に発見されるのではありません。
# 適したブロックがない場合
Logic Blocksライブラリは一般的なシナリオを網羅していますが、存在するすべての機器を網羅しているわけではありません。ヒートポンプ、インバータ、ゲート駆動装置、警報盤などがライブラリの外にある場合、アシスタントがHTTP、TCP、UDP、Modbus経由の連携をVolangで書きます。
こうして書かれたブロックは普通のブロックです。ライブラリに現れ、他と同じように配置・結線でき、次の案件でも再利用できます。
# なぜこれを任せられるのか
住宅のオートメーションロジックをソフトウェアに書かせることが成り立つのは、悪いロジックが被害を出せない場合だけです。それを保証する3つの性質は、後付けではなくアーキテクチャに由来します。
- 隔離。 各Volangスクリプトは、モジュールごとに組み込まれたVolangVM上で隔離実行され、自分の領域の外には手が届きません。不具合のあるスクリプトや壊れたスクリプトは自分を止めるだけです。モジュールも、その上の他のブロックも、バスの他の部分も止めません。
- どこでも同一のエンジン。 同じ仮想マシンがStudio、デジタルツイン、そして各モジュールで動きます。シミュレーションで正しく動いたロジックはハードウェアでも同じように動きます。近似した別実装ではないからです。VolangとVolangVMを参照してください。
- 検証用の1:1シミュレーション。 新しいロジックはデプロイ前に設備のモデル上で動かされます。これがアシスタントに推測ではなくフィードバックループを与えています。
シミュレーションが検証するのはロジックであり、物理ではありません。スクリプトが正しくても、建物についての考え方が誤っていることはあります。変更一覧だけでなく、提案された動作そのものも確認してください。シミュレーションによる動作検証の限界はVolangとVolangVMで詳しく扱っています。
# アシスタントが見るもの、しないこと
| 読むもの | しないこと |
|---|---|
| Voldeno Bus上のモジュールとそのレジスタ | 承認なしに何かを変更すること |
| Logic Blocks、その設定と接続 | 自分でHubへデプロイすること |
| スケジュールと運転モード | デプロイ後に家の動作に関与すること |
| 文脈として使う入出力の現在値 | 設備の動作にインターネット接続を要求すること |
最後の行が施主から最もよく聞かれる点です。アシスタントは設定用のツールです。ロジックをデプロイした後はモジュール上でローカルに動作し、壁スイッチを押すことや設定温度に達することにAIもクラウドサービスも関わりません。
# 次に読むもの
- Voldeno Studio — インストールと概要では、モジュール、スケジュール、デプロイ、シミュレーションといったStudioの残りの機能を扱います。
- VolangとVolangVMは、アシスタントが書く対象である言語と仮想マシンを説明します。
- Logic Blocksは各ブロックのリファレンスです。入力、出力、設定、状態。
- 基本概念と用語は、Studio、Hub、モジュールの役割分担を示します。